観たり 聴いたり 食べ歩いたり

Chewing over TOP » 観たり 聴いたり 食べ歩いたり » 「2010年12月」一覧

「東レ社員クラブ」:
     クリスマスにもおススメ!手ごろな値段で大満足の洋食

2010年12月24日

【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。当ブログマガジン「Chewing Over」で「ミクスチャー食堂2」連載中。
http://www.jvtacademy.com/blog/co/mixture/
-----------------------------------------------------------------------------------------
クリスマスをテーマにした曲はたくさんあるけれど、個人的に心に残っているのはダウンタウンの松本人志が作詞、相方の浜田雅功と、作曲も手がけた槇原敬之が歌った『チキンライス』だ。2004年に発売されたこの曲は、テレビでの2組の共演がきっかけで生まれたもの。歌詞は松本の子供の頃のエピソードをモチーフにしていたが、切なくも暖かい内容が共感を呼び、当時のオリコンランキングで最高2位を獲得した。

この曲には、決して裕福とは言えなかった幼い頃、たまの家族の外食ではチキンライスぐらいしか頼めなかったという歌詞が出てくる。せっかくの機会だから本当はご馳走が食べたかったはずなのに、子供心に親に気を遣い、また連れてきてもらえる程度の値段のものしか注文できなかった。その気持ちは不憫というより、むしろけなげで、今、もし身近にそういう子供がいたら、両親に代わって好きなものを食べに連れて行ってあげたくなるかもしれない。それがクリスマスならなおのことだ。

SN3G0072.jpgそんな店の候補のひとつになりそうなのが、「東レ社員クラブ」というレストラン。名前から想像すると、大手化学メーカー、東レの社員向けという感じがするかもしれないが、どうぞご安心を。誰でも利用することができ、手ごろな値段で洋食を楽しめる。ランチはハンバーグやビーフステーキ、魚のムニエルなど、日替わりメニューで数種類が用意されており、すべてサラダバイキングとコーヒー、デザートにプリンがついて1000円(税込)。何を注文しようか迷ってしまうほど見た目もきれいで味もよく、神田近辺で働く人たちの目と舌を満足させ、人気を集めている。

そして、子供だったら思わず前のめりになりそうなのがプリンだ。バニラやココナツ、パンプキン、抹茶などさまざまな味の中から毎日2種類が出され、サラダ同様、バイキング形式で好きなだけ食べることができる。メイン同様、こちらも日替わりなので、プリン目当てで来る人も多いようだ。

落ち着いた店構えとシックな内装は、親の懐具合を気遣う子供には少し緊張感のある雰囲気かもしれないが、クリスマスならすべて込みでいい思い出になるはず。まさに、特別な日にピッタリのレストランだ。

なお、東レ社員クラブは夜も利用でき、メニューはコースとアラカルト。ランチで味をしめたら、ディナータイムも是非行ってみたい。

★お店情報★
店名:東レ社員クラブ
ジャンル:洋食
電話番号:03-3245-5948
住所:中央区日本橋本石町3-3-16 日本橋室町ビル1F
交通手段:地下鉄銀座線三越前から徒歩4分
営業時間:ランチ 11:45~13:10/ ディナー 17:45~21:45
定休日:なし

「VICTORIAN PUB THE ROSE & CROWN」:神田でイギリスパブを楽しむ
2010年12月17日

【written by 松澤友子(まつざわ・ともこ)】旅行と食べることが好きで、色々な国で現地の料理を食べてきました。危険を顧みずに様々な料理に挑戦し、痛い 目に遭ったことも数知れず...。それでも、未知なる味を求めて、食への探求心が尽きることはありません。
-----------------------------------------------------------------------------------------
RoseBeer.JPGイギリス人の生活に欠かせないパブ。それだけに、映画の中でも、パブでのシーンがよく描かれています。2007年に公開された映画「ホリデイ」では、イギリス生活の象徴としてパブが登場します。恋人と別れ、傷ついた心を癒すために、小さな村で休暇を過ごすことを決めたアマンダ。彼女はその村で、ジュード・ロウ演じるグラハムと運命的な出会いをします。グラハムと初めて出会うシーンは、彼が友人とパブで飲んだ帰りに、アマンダが滞在する家を訪れた時でした。その後、気まずくなってしまった2人が再会するのも、グラハム行きつけのパブ。パブは2人の出会いに、なくてはならないものでした。

今回ご紹介するのは、そんなイギリスのパブの雰囲気が楽しめる「VICTORIAN PUB THE ROSE & CROWN」です。お店は2フロアーあり、1階はカウンター席、2階はソファー席になっています。平日の夕方、早めの時間でもカウンター席は、「仕事帰りの一杯」を楽しむ人で混み合い、イギリスのパブを彷彿とさせます。パブでの楽しみと言えば、1パイントのビール。こちらのお店では、3/4パイントで提供されるので、色々な種類が楽しむことができます。お勧めは特製ローズビア。お店が「絶対、お勧め!」というROSE & CROWNのハウスビールです。

ローストビーフ.JPGイギリスのパブには、食事のメニューはほとんどありませんが、ここでは食事も楽しめます。イチオシはイギリス料理の定番ローストビーフ。余計な脂の落ちたジューシーなお肉が、リーズナブルに楽しめます。もう1品、ぜひ試していただきたいのがシェパーズパイです。これはミートソースの上にマッシュポテトをのせてオーブンで焼いた、イギリスの家庭料理。こちらのお店では羊肉が使われていて少しクセがありますが、本場イギリスの味を楽しみたい方にはお勧めです。

たまにはイギリス気分を味わいながら、1日の疲れを癒してみてはいかがですか?

★お店情報★
店名:VICTORIAN PUB THE ROSE & CROWN
ジャンル:居酒屋、バー
電話番号:0120-11-6335/ 03-5209-8150
住所:東京都千代田区鍛冶町2-2-4 パリービル1F~2F
交通手段:JR 神田駅 徒歩1分
営業時間:11:00~23:30(L.O.22:30) 
定休日:日・祝・年末年始 

「本陣房」:赤穂浪士も討ち入り前夜に食べた?
2010年12月10日

【written by 扇原 篤子(おぎはら・あつこ)】人が大好き。大勢人が集まる市場や食堂も大好き。人間臭い魅力に溢れる場所をこれからどんどん紹介していきたいと思っています。"人間ばんざい!"当ブログマガジン「Chewing Over」で「やさしいHAWAI'I」連載中。http://www.jvtacademy.com/blog/co/hawai/
----------------------------------------------------------------------------------------
P1020527.JPG雪を踏みしめサク、サク、サク、サク、「先生!」「おお、蕎麦屋か!」

これは平成13年に亡くなった国民的歌手三波春夫の、歌謡浪曲「俵星玄蕃」の一節。赤穂浪士の討ち入りの夜、そば屋に身をやつした浪士の一人杉野十平次が、討ち入りを助太刀する俵星と雪の中で出会った場面を歌った一節だ。

赤穂浪士が討ち入り前夜、そば屋に集まり一同でそばを食した、という有名な「討ち入りそば」の話は、真偽のほどは定かではない。47人もの赤穂浪士全員が入れるような大きなそば屋は、江戸時代にはなかったとか。どうやら討ち入りの申し合わせの時間にまだ間があったため、お腹をすかした数人がそば屋に立ち寄りそばをすすった、というのが真相のようだ。

P1020526.JPG日銀通りにある「本陣房」は、本陣房グループの中で9月末にオープンしたばかりの新しいお店。店内に入ると真正面に赤穂浪士四十七士の絵が飾ってあるのは、討ち入り前夜にそばを食べた、という逸話になぞらえているらしい。メニューはと言えば、水戸納豆そば、鴨せいろ、京都聖護院にしんそば、江戸前穴子そばと、いかにもおいしそうな名が並んでいるが、京都九条ねぎおろしそばがお勧めだ。しいたけ、餅、大根おろしなどが入ったそばの上にてんこ盛りの九条ねぎ。温かいそばでも冷たいそばでも作ってもらえる。そばの香りと歯ごたえが実にいい。

そば以外にも、一品料理を数多くそろえ、各地の地酒も用意してある。試しに注文した小あじの唐揚げは、頭からしっぽまでサクサクといただけ、本当に美味しかった。場所は神田駅南口から日銀通りに入り2~3分。一度立ち寄ってみる価値はある。

★お店情報★
店名:日銀通り 本陣房
ジャンル:蕎麦、和食
電話番号:03-5200-1117
住所:中央区日本橋本石町4-5-12 友泉本石町ビル1階
交通手段:JR神田駅南口徒歩2分
営業時間:ランチ 11:30~14:30/ 17:00~22:00 (LO 21:30)
定休日:日曜・祝祭日

「キュル・ド・サック」:パリまで9727キロ
2010年12月03日

【written by 鈴木純一(すずき・じゅんいち)】映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
また、日本映像翻訳アカデミーのサイトでコラム「気ままに映画評」を書いています。 http://www.jvtacademy.com/blog/kimama/
-----------------------------------------------------------------------------------------
『ファイティングシェフ ~美食オリンピックへの道』というドキュメンタリー映画を観た。2年に1回開催されるフランス料理のオリンピックといわれる大会、"ポキューズ・ドール"に出場するシェフたちの姿を追った映画だ。シェフたちはアイディアと技術を駆使し、思考錯誤しながら料理を作る。料理をとことんまで追求する過程は、とても興味深かった。

10-10-20_001.jpg日本橋駅近くにあるフレンチ・ビストロ『キュル・ド・サック』に行ってみた。このお店は夜に2回行ったことがあるが、今回は初めてのランチだ。お店は大通りから少し奥に入ったところにある。"キュル・ド・サック"はフランス語で"路地裏"という意味で、なるほど、名前の通りだ。店に行く小道に"パリまで9727キロ"と書いてある標識が立っている。この標識を目印に行くのが分かりやすい。

ランチのメニューは1つだけ。今日は骨付き若鶏肉のカ
10-10-20_003.jpg
レークリーム煮に、サラダまたはビシソワーズ、デザートはバナナのシフォンケーキ。カレークリーム煮は、鶏肉が柔らかくて、フォークで骨からほぐせるぐらい煮込まれている。濃厚なカレークリームがライスに染み込んで、まさに美味。ランチは1050円だが、11時30分から12時までに入店すると900円になってお得である。

ランチもよかったが、ディナーの時間に行くのもオススメである。どの料理もおいしくて、ワインがすすんで困るほど。パリまで9727キロと、行くには少し遠いが、フレンチが食べたくなったら日本橋の「キュル・ド・サック」にどうぞ。

★お店情報★
店名:キュル・ド・サック
ジャンル:フレンチ
電話番号:03-6214-3630
住所:東京都中央区日本橋本石町4-4-16
交通手段:JR新日本橋駅より徒歩2分JR神田駅より徒歩3分東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅より徒歩3分
営業時間:11:30~14:00 17:30~23:30
定休日:土・日・祝日