発見!今週のキラリ☆

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2008年3月 アーカイブ

vol.27 「井の中の蛙、大海に出る」  by 藤田彩乃


3月のテーマ:旅立ち/別れ

最近、"旅立ち"を経験した藤田彩乃です。ロサンゼルスに来て、はや1ヵ月半。いろんなことが起きますが、楽しみながら前向きに頑張っています。渡米前にはたくさんの受講生・修了生から激励の言葉をいただき、胸が熱くなりました。
忙しいなか会いに来てくださった皆さん、ギリギリまで時間を共にしてくれた同僚や友人、本当にありがとうございます。


私の人生最大の旅立ちは、上京だろう。当時、私は18歳。友人や家族と離れる寂しさよりも、これから先に私を待っている新しい世界が楽しみで仕方なかった。しかしいざ東京に出てみると、右も左も分からない。想像を超える大都会での生活にとまどった。

すれ違う人と肩がぶつかり、謝ろうと振り返るとその人はもういない。もちろんエスカレーターの右側は歩くものだなんて知らなかった。初めての満員電車に呆然。人ごみに流されて、降りたくもないのに原宿駅で下車。道路が見えないくらいの人だかりを見て「祭りだ!」と勘違いし、店の陳列棚の荒れっぷりにセール期間中だとこれまた勘違い。車がないことをすっかり忘れ、大きな籐のかごを購入。満員電車で会社帰りのサラリーマンににらまれ、肩身の狭い思いをしながら小さなアパートに帰った。

まだガランとした部屋でひとりベッドに横になり、天井のしみを見つめていたら、なんだか無性に不安になったのを覚えている。当たり前にあったものがなくなる寂しさと恐怖をようやく実感していた。

あれから月日が経ち、いろんなことを経験した。海外の大学にも通い、気ままに旅したりもした。社会学や言語学、近代芸術や哲学の洗礼を受け、考え方が大きく変わった。かけがえのない友人にも恵まれ、人生を変える出逢いもあった。映像翻訳の世界に足を踏み入れ、それを一生の職業にすると決めた。

時に、大きな決断は犠牲を伴うことがある。よく言われることだが、何かを手放さなければ、新しいものは入ってこない。でも選んだ道の先には必ずキラリ☆と光り輝く何かがある。それを信じ、これからも新しいことに挑戦し続けたいと思う。

4月から映像翻訳を学び始める方、進級して学習を続ける方、そしてこれからプロとして映像翻訳業界に旅立つ方、今年度皆さんが素晴らしいキラリ☆と出逢えますように。

vol.28 「旅立ちソング」 by 柳原須美子


旅立ち/別れ

慌てるなよ僕の心よ
慌てるなよ僕の心よ
時はもうそこまで来ているよ
時はもうそこまで来ているよ

心を大きく広げてゆこう
大きな心を支える丈夫な体にしよう
風まかせとか状況 見つつなんて
言っているうちにくたばるぞ

本当に君が思っていることを
ムリヤリ聴かせてやれ

時はもうそこまで来ているよ
時はもうそこまで来ているよ

~真心ブラザーズ「Great Adventure Family」より

これは、私の"旅立ちソング"の歌詞の一部。私が何かから"旅立つ"時、また"旅立とうとする"時に、自然と頭の中で流れ出す曲です。

子供の頃、"将来の自分"を想像することが楽しくて仕方ありませんでした。想像の世界の中では、何にだってなれますからね。ドラマ「ナースステーション」に夢中だった頃は看護師、「スワンの涙」にハマった時はシンクロナイズドスイミングの選手、また、CHAGE & ASKAの大ファンだった頃は、ファンクラブのスタッフになるためにはどうすればいいか真剣に悩みました。

私はただ、夢を思い描くことを楽しんでいたのです。自分が本当に大人になる日が来るなんてことは考えもせずに。

そんな私の"想像ゲーム"は成人になってからも収まる気配を見せず、気づけばリアルに将来を考えるべき年齢に達していました。周りを見渡せば、一緒に夢を語り合っていた仲間たちはとっくに行動を起こしており、私は何だか置いてけぼりをくらった気分に...。1人で悶々とした日々をやり過ごしていました。

冒頭で紹介した"旅立ちソング"、真心ブラザーズの「Great Adventure Family」は、そんな時期を支えてくれた曲の1つです。歌い手である倉持陽一さんのまっすぐな声が、心に突き刺さりました。

夢を思い描くことは悪いことではなくて、むしろ大切なこと。ただ、夢をかなえるためには"覚悟"を決めなければならない。この曲を聴いた時、"想像ゲーム"をすることで漠然とした不安を塗りつぶしていた自分に喝が入りました。

その後、勢いづいた私は日本映像翻訳アカデミーの無料説明会に参加。基礎I、基礎II、実践コースを終え、今に至ります。不安に負けそうになった時は「Great Adventure Family」を聴いて、自分を奮い立たせたりして。クラスメートとの出会いも大きな支えとなりました。

"旅立ち"という言葉には、様々な捉え方があると思いますが、夢と果敢に向き合っている人は、きっと毎日、旅立ちの時を迎えているのでしょう。私にとって、クラスメートは、会うたびにキラリ☆と輝きが増していく勇敢な旅人です。

この先、どんな未来が待っているかは分からないけれど、夢を思い描くことで"挑戦"し続けていきたいと思います。私に覚悟を決めさせてくれた"旅立ちソング"を口ずさみながら...。